カテゴリー別アーカイブ: 食事のこと

体質改善

まずは、体質改善についてです。

が、その前にそもそも、改善すべき体質とは、

一体どんなものなのでしょうか?
アレルギー体質の方を漢方では、

強い「陰性体質」がある。と診ます。

 
陰性体質の方は、色白で冷え性で、睡眠が浅い。

どちらかと言うと「虚弱」なイメージになると思いますが、

実際は表面は陰性でも中心は陽性であったり、

見た目は陽性でも、芯は陰性である。
など、判断は難しい部分があります。

 
これを具体的な血液の成分で見てみると、

「中庸」=(陰陽のバランスが取れた状態)とは、

血液中のナトリウムとカリウムの割合が

1:5〜7の状態である。と判断します。

 
人が生きていく上で欠かせない

主たるミネラルのバランスが取れている状態を中庸。

 

 

これより(1:5〜7)
ナトリウムが多いと「陽性」。
カリウムが多いと「陰性」。との見立てをします。
この基準で食品を見ると、

陰性の代表と言えるのが、「白砂糖」です。

 
アレルギー体質の方が摂りすぎると良くないのが、

甘いもの、冷たいもの、身体を冷やすもの
(ジュース、ケーキなどスイーツや、フルーツ…。)、

刺激物、アルコール類。
それにインスタントや加工食品、添加物などの化学物質。

 
それにコーン油、大豆油、綿実油、ひまわり油などの

リノール酸が多いものは避けた方が良いと思います。

(古い酸化したものが良くない)。

 

 

逆に良い食品として油を選ぶならば、

オリーブ油が最適です。

 

 

その他、体質改善という点では、

味噌、醤油、タクアン、納豆、

ヨーグルトなどの乳酸菌、発酵食品など。

 
あと、免疫の活性化という点から、キノコ類。
ゴマ類や、マグネシウムは副腎の機能をアップし、

ステロイドを分泌させる働きがあります。

 
いずれも短期では無く、長いスパンで考える必要があります。

 
あと、アレルギー症状を「抑える」食品については、次回。

桜餅の葉っぱ、食べる派?食べない派?

恥ずかしい話ですが、最近まで知りませんでした。
桜餅にも、関東風と関西風があるのを。

 

関東風は、小麦粉などの生地を焼いた皮で、餡を巻いたクレープ状のお餅で、

もともとは享保2年(1717年)、隅田川沿いの長命寺の門番
山本新六が、桜の落ち葉掃除に悩まされた末に、考案し売り出されたもので、

一般的には「長命寺(餅)」と呼ばれています。

 
それに対して、私達に馴染みの深い関西風の方は、「道明寺(餅)」と言って、

道明寺粉(餅米を蒸して乾燥させ、粗挽きしたもの。大阪の道明寺発祥)で皮を作り、

餡を包んだまんじゅう状のお餅です。

 

 

また、餅を包んだ葉っぱをどうするか?も意見の分かれる所です。
あるアンケートによると、長命寺と道明寺どちらを食べているか?では、8割が道明寺派。
その道明寺派の約8割が葉っぱも食べる派。
逆に長命寺派の約8割が葉っぱを食べない派。
だったそうです。
もともとは、集めて捨てていた桜の葉の再利用から生まれた桜餅。
昔の人の、
エコとビジネスチャンスを結びつけた柔軟な発想は見習わなければならない所です。
その上で、どうせ付いてるんやったら食べやな損やん。的な関西人気質

(もったいない精神?)も先ほどの数字に見え隠れしている気もします。

 
桜餅の葉っぱ、食べる派?食べない派?
餡に入っている大量の砂糖(陰性)とのバランスを考えると

葉っぱの塩気(陽性)は摂った方が良いのではと、

私、個人的には考えています。

梅醤番茶

今年の冬は、例年に無く寒い日が多かったですね。
その為か、梅の開花も遅れて桜の便りがボツボツ届く今頃になって

ようやく満開を迎える木も多いと聞きます。
梅の花は、咲いて私たちの目を楽しませてくれるだけで無く、
散っても尚、実をつけて今度は
私たちの身体を癒してくれます。
梅干しや、梅酒という形で。
特に、梅干しは昔から「朝の梅干しは、その日の難のがれ。」と言われて、

塩気(陽性)と酸味(陰性)のバランスがとれ、元気のもととなってくれます。
そんな梅干しを使ったレシピを一つ紹介します。

 
「梅醤番茶」
①梅干し…一つ
②醤油…大さじ一杯
③生姜汁…2、3滴(適量)
④熱い番茶…150〜200cc

 

 

作り方は、いたって簡単ですが、

梅干し、醤油、生姜、お茶が相互に働き合って、

身体を温め、血行を良くしてくれます。
疲労回復、胃腸強化、血液浄化、

また冷え性や風邪の予防などにも効果があります。
最近では、花粉症対策としての効果も期待されています。
次回より、数回に分けて花粉症について書いていきたいと思います。

お楽しみに。

日本人には、日本人の…。②

もともと農耕民族であった日本では、

乳を原料にしたヨーグルトのような

酪農乳酸菌系の発酵食品は定着していませんでした。

 

 
では、発酵乳文化が伝わる以前の日本人は

どうやって乳酸菌を摂って来たのでしょうか?
ヨーロッパの酪農乳酸菌系に対して、

日本のそれは植物由来の乳酸菌=醸造乳酸菌系と言います。
具体的には、長期醸造した味噌や醤油、たくあん、ぬか漬けや納豆など

いわゆる和食の代名詞とも言える食品群です。

 

 
セロトニン関連での不飽和脂肪酸の多い青魚、

食物繊維の多い海藻や野菜、豆類、玄米などと共に、

乳酸菌の多い味噌、醤油、漬け物、納豆など全て合わせて

「THE和食」。

 

 
ストレスの多い現代社会。
さらに、夜型の生活で、朝食は抜き、お昼は外食、

夜は
ハンバーグなどの洋食、そして夜食にラーメン。
ますます伝統的な和食を食する機会が少なくなって来ています。

 

 
統計的にも、うつ病や自律神経の症状を訴える方の

食生活は乱れている場合が多いと言われています。
腸内環境という観点からも改めて、

日本人には、日本人の…。和食を見直してみては如何でしょうか?

日本人には、日本人の…。①

私たち日本人は、牛乳を飲んだらお腹をこわしたり、

乳製品でアレルギー症状がでる割合が

比較的多いかもしれません。

 

 
個人差は有りますが

、乳製品に長く親しんで来た民族に比べて

消化、吸収する能力が弱いと言えます。
では、日本人は乳製品を摂っても意味が無いのでしょうか?
決してそういう訳では有りません。
長い歴史のある民族と全く同じとは言えない。
というだけです。

 

 
ただ、明治以降にヨーロッパから伝わった

発酵乳の文化ですが、

今では日本は世界トップレベルの乳酸菌王国と言えます。

 
1917(大正6)年にビオフェルミンが誕生。

1919(大正8)年にカルピスが、

1935(昭和10)年にはヤクルトが発売され、

その後も数多くのメードインジャパンの発酵乳製品が

世に送りだされています。
今ではさらに進化したナノ型乳酸菌が誕生し、

日本人の腸にも効率良く

消化、吸収出来る様になって来ています。

 

 

*メディカル出版研究所
「腸内解体新書」 参照

酪農乳酸菌と醸造乳酸菌

前回の健ちゃんと康子さんの会話、どう思われましたか?

 
我々、哺乳類はおっぱいを飲んで大きくなります。

でも、それは赤ちゃんの間だけで、

長ずればそれぞれにカラダに合った食物を口にします。

それは、どの種も同じです。

そう、おっぱいは赤ちゃんの身体を作る為にのみ必要な成分なのです。

そして、それはその種ごとに特有のもので、

牛のおっぱいは牛の赤ちゃんの身体にとってのみ必要な栄養分なのです。
人間は、人間の。クジラはクジラの…。

 

 
人間のように他の種のおっぱいを口にしている動物は居ません。
人間は、生きて行く為に長い歴史の中で他の種の乳を消化し、

吸収して栄養分とする仕組みを
自分の身体の中で作り上げて行ったのです。
DNAに組み込んでいったと言っても良いと思います。

 

 
しかし、農耕民族である日本では

乳を原料にしたヨーグルトのような

酪農乳酸菌系の発酵食品は定着していませんでした。

 

DNAに取り込まれるという行為は、
何年間摂り続けたから、獲得するというものでは無く、

何世代も掛けて
というレベルのものなのです。

 
では、農耕民族である我々日本人にとって

乳製品は有益なものでは無いのでしょうか?

素朴な疑問

これは、何にでも「どうして?」と疑問に思ってしまう

ある男の子(健ちゃん)とお母さん(康子さん)の会話です。
気楽に読んでみて下さい。
「健ちゃん、ちゃんとヨーグルト食べてる?」

 
「まだだけど、どうしてヨーグルト食べなきゃいけないの?」

 
「それは、お腹に良いからよ。」

 
「そうなんだ。でもヨーグルトって何で出来てるの?」

 
「それはね、牛さんのおっぱいから作られてるのよ。」

 
「ええ!牛さんのおっぱい?
じゃあ、僕は牛さんの赤ちゃんなの?」

 
「何を馬鹿な事を言っているの。健ちゃんは人間の子供に決まってるでしょ。」

 
「でも、どうして人間なのに牛さんのおっぱい飲むの?それに
おっぱいって赤ちゃんのものでしょ?僕、もう幼稚園に行ってるよ。」

 
「あのね、健ちゃん。昔から、
ブルガリアヨーグルトって言ってヨーロッパなんかの色んな国の大人の人達が

ずっーと飲んでてみーんな長生きしてる良いものなのよ。」

 
「ええー。じゃあ、お父さんかお母さんか、ブルガリア人なの?」

 
「健ちゃん、笑わせないでよ。そんなはず無いでしょう。二人共、れっきとした日本人よ。」

 
「じゃあ、どうして日本人なのに…、」

 
「健ちゃん、怒るわよ。
あのね、何人とか関係無いの。
みんな同じ人間なの。身体に良いものは、みんな良いのよ。
分かった?分かったら早く食べてしまいなさい。」

食物繊維と乳酸菌

TVを点けるとちょうど、うつ病とセロトニンの関係を

ある大学の先生が説明していました。
そのお医者さんの話では、うつ病の方は朝、

太陽の光を浴びて散歩するのが良い。との事でした。
太陽の光には、セロトニンの分泌を促す作用があると言われています。
また、散歩などの有酸素運動にも同様の作用が期待されているからです。
でもまあ、引き籠っている患者さんが、

自ら早起きをして朝の光り輝く陽光の中を散歩出来るように為っていれば、

かなり快復に向かっていると言えるのでは、ないでしょうか。

 
食事についても言及されていて、

お魚類、特にイワシやサバなどの青魚に含まれる

不飽和脂肪酸やDHAが良いとの事でした。
それとは別に、腸内環境を整える為には、

食物繊維と乳酸菌が有効と言えます。
食物繊維は、悪玉菌によって生み出される腐敗物質を

便と一緒に押し出す事で、結果的に腸内環境を改善してくれます。
豆類、野菜、海藻類、また玄米なんかにも特に多く含まれています。

 
そして、善玉菌の代表であるビフィズス菌や乳酸菌ですが、

乳酸菌=ヨーグルトのような乳製品と言うのが、

一般的なイメージになっていますが、果たしてそれは…。

 

 

また、次回。

病は気(ストレス?)から

昔からよく、病は気から
と言いますが、

現代社会に於いてはそのほとんどが、

ストレスに起因しているとも言えます。

 
ストレスの要因も多種多様で、
ライフスタイルの変化に伴う夜型生活への移行や、運動不足、
パソコン、スマホ等の電磁波の影響、化学物質や大気汚染など
以前では考えられ無かったものの影響も無視する事は、出来ません。
もちろん、仕事や健康上の悩み、人間関係のトラブルなど
数え上げればキリが有りません。

 
また、食事を見直す事だけで現実に存在するストレスが

すべて消えて無くなると言っている訳では有りません。
上司がイヤミをいわなくなったりとか、

子供の成績が突然上がったりとか…。

 
腸の状態を整える事によって、

ストレスが軽減したり、ストレスに強くなる
神経伝達物質が分泌されやすくなり、

ひいては病気に対する抵抗力が増して、罹りにくくなります。
と言う訳です。

 
その片はお間違え無い様に…。
何を食べるかについては、次こそ。

先天の精、後天の精

腸の働きは、食べた物を消化、

吸収して便を作るだけでは、ありません。
排便の支配は脳から受けますが、

それ以外の動きは腸が独自に行なっています。
また、さまざまなホルモンが分泌され、

第二の脳と呼ばれるくらい多様な働きを持ちます。
食べた物を消化、吸収して栄養分を全身に供給する腸は、

いわば「健康の源」と言えます。
身体に良いものを摂れば、健康に。
反対に身体に有害なものを吸収してしまったら…。
腸は、「病気の源」となってしまいます。

 

 

東洋医学では、その人の親から受け継いだ、

いわゆる持って生まれた元気の素を「先天の精」と言い、

「腎」(腎臓そのものでは有りません。)に宿る、とされています。
それに対して、生まれてから獲得する元気の素を

「後天の精」と言い、食べ物から補う。
とされています。
つまり、生まれた時には、虚弱であっても、
良い食事を続けていれば、健康になる。
逆に、生まれつき頑健な身体であっても、

悪い食事を続けていれば、病気になってしまう。
と言う訳です。
それほどに、食事は大切だと言う事を表しています。
では、何を食べれば(何が腸に)
良いのでしょうか?

 

それは、また次回に。