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夏の冷え性

冬じゃなくて夏に身体が冷えるとは?

 
近年の日本の夏の暑さときたら熱帯地方か、
下手したら湿度が高い分だけ却ってそれ以上かもしれません。
熱中症ならいざ知らず、その逆の冷え性って何故に?

 

 

実はその暑さが問題なのです。
逆説的かもしれませんが、

冷えは夏に作られているといっても過言ではありません。
暑い夏には、身体を冷やす環境が整いすぎているからです。

 

 

身体を冷やす要因の最たるものが、クーラーです。
高原や川面に吹く「天然のクーラー」と違い、

人工のものは身体にあまり優しくはありません。

 

 

それに、冷たい飲み物や食べ物。特にアルコール類。
急激に冷たいものを飲んだり、食べたりすると、

内臓の温度は一気に4度下がります。
つまり、身体の中から冷やしているわけです。

 
あと、見逃せないのがパソコンやスマホなどの電磁波。
体温調節を司る自律神経の

バランスを狂わせる可能性が指摘されています。

 
手足やお腹、腰まわりを露出させた服装なども原因の一つに。

 

 

夏に冷えが作られて、

その結果代謝が落ちて、

むくみ、だるさ、肌荒れなどさまざまな不定愁訴や、

なかには秋から冬にかけてぽーんと太る…

なんてことに繋がるケースもあります。

 

 

冷え性には大きく分けて3つのタイプが。
まず、手足が氷のように冷たくなる末端型。
そして、腰から下が冷えるタイプ。
あるいは、身体全体が冷えるタイプ。

 
タイプによってそれぞれ原因も対処法も異なってきます。

 
また、冷えによる自律神経の乱れから

むくみなどの症状が引き起こされることもあります。

 

 

それぞれの対処法は次回から。

夏の終わりの秋雨前線

早いもので、今日から9月になります。
小・中・高校、ほとんどの学生さん達は

夏休みが終わって2学期の始まりです。
(大阪など先週の月曜日から始まっている地区もあるようですが。)

 
夏休みが終わっても、まだまだ残暑厳しき折…と言いたいところですが、

今年は例年とはちょっと様子が違うようです。

 
列島にかかった秋雨前線の影響で、

シトシトとした雨が降り続き、

気温も30度を超えることはありません。

 
何だかこのまま、秋に突入してしまいそうな気配です。
外気温が30度を切ると大分楽に感じられます。

 

 

でもちょっと待って下さい。
よく考えてみると、以前私達が(私が)子供の頃は、

真夏でも28度とか29度くらいで、

最高に暑い日でも、せいぜい32度どまりだったはず…です。

 

 

以前の真夏の気温が涼しく?感じられる。
それだけ、昨今の暑さは異常だと言えます。

 
今日くらいの温度なら、

クーラーは無くても大丈夫な感じがします。

 
昔、朝夕地面に打ち水をして、

軒先に風鈴を吊るして、

夜寝る時は窓を開けて網戸にして、

たまに扇風機をつけるくらいで

何とかしのげたのもうなづけます。
(風呂上がりに汗疹に天花粉をつけたりして…。)

 

 

そう考えると前回、夏に甘酒を「常温」で飲んで下さい。

と書きましたが、この「常温」も大分変化してしまいます。
現代のような体温と同じくらいの気温が常温なら、温か過ぎます。
やはり、江戸時代くらいの気温が基準になるんでしょうね。

 

 

今は、冷たく冷やした飲み物といえば、

冷蔵庫に入れたり、凍らせたり…となるのですが、

昔はそんなものはありません。

 

 

せいぜい、流水に浸したり、井戸水につけたり…といった具合で

外気温より低いのが、「冷たい」の基準だったと思います。

 

 

現代社会は、過去私達人類が経験したことの無いほどの暑さに、

体験したことの無いほどの冷たいもの(クーラーや飲食物など)で

身体を傷めつけています。(決して大袈裟ではありません。)

 

 

そのために、夏なのに冷える、浮腫む。
胃腸の調子が思わしくない。
などの「自律神経症状」を訴えられる方が増えています。

 

 

次回からは、その対策について書いていきたいと思います。