日別アーカイブ: 2014年11月20日

寒暖差アレルギー

風邪を引いている訳でもないのに、くしゃみや鼻水が出る。
秋の花粉症シーズンも、もう終わりかけているのに…。

 
その症状は、もしかしたら「寒暖差アレルギー」かもしれません。

 
特に朝晩、くしゃみが連発して止まらない。
お昼間でも、暖かい室内から出て、

急に冷たい風にあたると同様な症状が表れる。

 
極端に暑くも寒くも無いものの、

その「寒暖差」が激しいと、血管も膨張と収縮を繰り返し、

やがて血流をコントロールする自律神経が、

その変化についていけずにバランスを乱してしまいます。

 
寒暖差アレルギーは、

正式には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。

 
アレルギーと言っても、

何か特定の原因物質がある訳では無く、

極端な温度変化による自律神経症状の一つと言えます。

 
急激な気温の変動によって、

鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜がむくみ、

鼻が詰まったり、鼻水が出たり、

くしゃみや咳、喉の痛みなどの症状がでます。

 
また、風邪などと違い自律神経の乱れから、

食欲不振、睡眠障害、疲労感やイライラする…
などの症状が伴う場合もあります。

 
風邪や、花粉症などの他のアレルギー症状などと見分けにくく、

寒暖差アレルギーだと気付かずに、

そのまま放っておくと自律神経失調症へと繋がるケースもあります。

 
この症状は、圧倒的に女性に多く、

また高齢者の方の罹患も多くなって来ています。

 
女性の場合は、筋肉が少ないために、

自分で熱を生み出す力が弱く、

一旦冷えてしまうとなかなか体温を上げにくいから…

と考えられています。

 
高齢者の場合は、それに加えて
汗をコントロールする神経の反応が鈍くなっていることも、

その要因となっています。

 
次回は、風邪や花粉症とのそれぞれの見分け方について…です。