カテゴリー別アーカイブ: 治療所のこと

ご迷惑を御掛けしています。

<古いアーケード>

 

 

えきにし商店街を通って、JR芦屋駅を利用されてい方は、

もうお気付きのことと思います。

先日から、商店街のアーケード(テント)が

「スケルトン」状態になっています。

 
3月上旬まで掛けて、道路の両側に駅まで続く

長いアーケードをすべて張り替えてしまおう…
というわけです。

 
この場所で開業して17年、

今のような状態は記憶に無いので、

いつ以来の張り替えなのか?
はっきりとは分かりません。

 
駅前から伸びる2棟のマンションの一階部分が店舗になっていて、

確か30年以上前に駅前再開発で出来た建物と聞いています。

 
震災の際にも大丈でしたから、

もしかして初めての張り替えかもしれません。

 
まだまだ綺麗で、そんな必要なんか無いのに…と考えていたのですが、

いざテントを外してみると所々に、

ペンキが剥がれたり、サビ着いたりしている箇所が見て取れます。

 

 
この商店街も長い年月の間に、

入居しているお店も随分と変わってしまいました。

 
以前は、いろいろな業種のお店が軒を連ねていたのですが、

最近では新しくお店が出来る度に、

ほとんどが「食べ物屋さん」になっています。

 
それもヤングアダルト向け(こんな言葉は本当にあるのか?)の

ちょっと小じゃれた飲食店が並ぶ通り(とおり)へと

変貌して来ている感があります。

 
JRの駅まで徒歩2〜3分、

雨に濡れずに当院までたどり着くことが出来ます。

 
阪急線からも徒歩5分、

阪神線からも10分以内と徒歩圏内です。

 
山手幹線、2号線、43号線からもアクセス良好な立地です。
(この流れでさりげなく宣伝しています。)

 
そんな便利な商店街のアーケードが

3月上旬まで「スケルトン」となってしまいます。

 
しばらくご迷惑を御掛けしてしまいますが、

雨や雪の降る日は是非、傘を持ってご来院下さい。

<スケルトン状態のアーケード>  <治療所の前>

20年目の1.17

1995年1月17日に起きた阪神大震災から20年目の今日、

芦屋市内は雨混じりの雪が降っています。

 
20年前の冬も、とにかく寒かったことを憶えています。

 
震災の年に産まれた次女も、夏に20歳(はたち)を迎えます。

 
今日の神戸新聞の朝刊に、被災地区の住民で、

震災以降に生まれた人口の割合が18%を越えている…

という記事が掲載されていました。

 
しかし実際には、あの悲惨な震災の体験を共有する

鮮明な「記憶」が無い方というのは、

何も「震災以降に生まれた子供達」に限ったわけではありません。

 
4人いる私の子供達でも、震災の時に

何となく「大変だった。」と憶えているのは、

当時幼稚園に通っていた長男だけです。

 
それ以前の小さな子供達には、その「記憶」がありません。

 

それに、解体され更地になったり、

区間整理されたりした土地に新しい家やマンションが建ち

震災以降に新しく引っ越しされて来た方々も、

この20年の間に沢山居られます。

 
また、震災前後お仕事の関係やいろいろな事情で

「たまたま」この地を離れていて、
幸運にも被災されずにすんだ方も在ると思います。
(その逆もあったことでしょう。)

 
そんな方々も含めると、被災地である神戸市や芦屋市で

実際に震災を体験し、記憶している方の割合は

一体どれ位のものになるのでしょうか?

 

 
早朝5:46の黙祷や、ウオーキングラリー。
また、神戸市では10年ぶりとなる

天皇、皇后両陛下のご出席による追悼式典が執り行われたりと、

各地で様々な行事がありました。

 
また、あの震災の体験や記憶を風化させない為の取り組みが、

各自治体で実施されています。

 
ただ考え方を変えてみると、

こうやって、様々な行事や式典に参加する事が出来るのも、

今、生きているからこそ、健康で動くことが出来るからこそ…。

 
風化させない為の取り組みも、
震災があったことを忘れてさせてしまうほど、

街が復興している(見た目には)からこそ…と
言えるのかもしれません。

 

 
未曾有の大災害を目の当たりにした時、

私たち人間には何が出来るのでしょうか?

 
震災を体験した私たちは、そのことを教訓として、

知恵をしぼり防災意識を高めるとともに、
多くを失ったなかでも、

人は助け合い、分け合い、分かち合い、支えあって、

思いも掛けない力強さや生命力を発揮することが出来るんだよ…。

子供達に伝えていく義務があるように思います。

仕事始めです。

遅ればせながら、

新年明けましておめでとうございます。

 

 

本日1月5日が、

杏林堂鍼灸整骨院の仕事(施術)始めとなります。

 

 

2015年が皆様にとって、

平和で豊かで、幸せで、健康な一年となります様に、

お祈り申し上げます。

 

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

年末年始のお知らせ

2014年も残すところ、後わずかと為りました。
今年も本当にいろいろなことがありましたね。

 

 

杏林堂鍼灸整骨院も

本日、12月29日(月)が今年最後の施術となります。

 

 

私自身も、今年から始めた「ブログ」ですが、

本当に沢山の方にアクセスして頂き、

何よりも励みとなっています。

 
これからも皆様の「心と身体の健康」の為に

少しでも役立つ話題や情報を提供することが出来れば…

と考えています。

 
来年もご愛読のほど、宜しくお願い致します。

 

 

年始は、1月5日(月)より平常通り施術させて頂きます。

 

 

それでは皆様、良いお年を(^ ^)

ブレイクタイム(香油)

師走に入った途端に、昨晩あたりから

一気に気温が下がってきました。
冷たい木枯らしが吹き荒び、

街路樹の枝を揺すります。
私たちの目を楽しませてくれた紅葉も、

その殆どが落ち葉へと変容してしまいました。

 
先日から、「寒暖差」と「自律神経」について書いてきましたが、

ある方からピッタリのプレゼントを頂戴しましたので、

ご紹介させて頂きます。

 
それは、「ブレイクタイム」という名前の

ブレンドエッセンシャルオイル。
つまり、アロマなどで使う香油(精油)です。

 
施術所に「芳香」で癒しの空間を持たれては如何ですか?

ということで、わざわざ選んで送って下さったものです。

 
皆さんもご存知のように、良い香りを嗅ぐと

反射的にリラックスして安らぐことが出来ます。
それは、「嗅覚」が他の視覚や聴覚などと違い

本能にダイレクトに作用するからです。

 
どういうことかと言うと、

香りを嗅ぐと先ず、鼻の粘膜を刺激します。

それが電気信号に置き換えられて、脳に伝わります。

 
先ず最初に、快、不快などの情動に関する

古い脳の「大脳辺縁系」に伝わり、

そして少し遅れて「大脳皮質」の嗅覚野に伝わり

「におい」として認識します。

 
例えばバラの香りを嗅いだ時、
「良い香りだな。」と感じるのが、大脳辺縁系。
「これバラの香りだ。」と認識するのが大脳皮質です。

 
また、大脳辺縁系は自律神経系を司る

「視床下部」に連携しています。

 
つまり、
香りを嗅ぐ→嗅覚から大脳辺縁系→視床下部⇒自律神経を調える。
そして、
心地よい香り→大脳辺縁系(情動系)

⇒過去の楽しい記憶に結びつく=記憶と情動と五感を刺激。

 
ちょっとややこしい説明になりましたが、

とにかく良い香り(直感的に好きな香り)は、

脳が本能的に「気持ちいい。」と反応して自律神経を調えてくれる…
という訳です。

 
そこで早速、当施術所でも「ブレイクタイム」を使ってみました。

 
綿花に1〜2滴染み込ませて、

患者さんからは目立たない場所を選んで

3ヶ所ほどに置いています。

 
それだけでも、ほのかな良い香りが施術所内に拡がります。
気付くか気付かないかの本当に自然な香りです。

 
杏林堂に来られたら、なんと無く感じてみて下さい。
きっとリラックス出来ると思います。

 
まぁ、何より私自身が一番リラックスしていますが…。

 

※M様、本当に有難うございました。

備えあれば…。

3連休の最終日に台風19号が日本列島を一気に駆け抜けました。

杏林堂の在る芦屋市内は、断続的に強い風が吹いたものの、

特に目立った被害は無かった模様です。

 
皆様のところでは、如何だったでしょうか?

 
2週連続での台風上陸は10年振りだったそうで、

今年は本当に不順な気候がずっと続いています。

 
広島での土砂災害や御嶽山の噴火など、

思いも掛けない自然災害の発生もあってか、

今回の台風上陸に際しては各自治体の非難勧告の発令もそうですが、
関西圏のJR線の運休も早々と決定されました。

 
百貨店やショッピングセンターなども夕方4時迄には、

ほとんどのお店がシャッターを降ろしていました。

 
3連休も相まってこの時期、

行楽や行事などのイベント事が、目白押し。
そんな中での、延期や中止や前倒しなど、

決断にはなかなか勇気が必要だったと思われます。

 
今回などは終わってみれば、

そこ迄する必要は無かったんじゃないの?という感は、

無くは無いのですが、本当に何かあった場合には、

取り返しの付かない結果に為る事を思えば、

まぁ何事も無くて良かったね。

と大きな心で捉えましょう。

 
何事も「備えあれば憂いなし。」

 
それは、身体(健康面)についても同様です。
自然災害と同じで、

少しでも「おかしいな」というサイン(前兆)を感じたら、

一刻も早く医療機関に受診されて、

検査なり検診を受けておくべきだと思います。

 

 

検査の結果、何事も無ければそれで安心ですし、

放置してそれこそ取り返しの付かないことに為るより、

よっぽどマシです。

 
まぁ、それよりも日頃の健康管理、

養生の方が大切ではあるのですが…。

 
漢方(東洋医学)には、「未病」という考え方もあります。

 
それについては、また改めて説明して行きたいと思います。

悟りのような…。

以前、このブログで人生の悩み事って、突き詰めると

「健康」

「経済状態(お金)」

「人間関係」

「自己実現」の

4つに集約されると思います…

みたいなことを書きました。

 
元気に御活躍されている御高齢の方々って、

そんな悩み事なんて全く無関係な事柄なんでしょうか?

 
いや、そうではありません。
苦労話を進んで語られることは、

あまり有りませんが、色々お話を伺っていると、

皆さん大変な人生を送ってこられた方ばかりなんだ…

と気付かされます。

 
戦争体験もそうです。
事業に失敗して、また立て直したり、

信頼していた人に裏切られたり。

 
早くに子供さんを無くされたり、

長年にわたって実家と嫁ぎ先の

両方のご両親に仕えてこられたり。

 
お元気で…と書いていますが、

何処も悪いところが無いわけでは、ありません。

 
内科も、整形も、眼科も、耳鼻科も、歯医者さんも

全部の診察券をお持ちです。
大病を患って入院されたり、手術されたり。

 
でも、お元気で御活躍されている方々は、

決まってこう言われます。

 
「大病をした「おかげ」で、身体に気を付けるようになった。」

 
「何処も悪いところは無いです。一箇所を除いては。」

その一箇所が、胃癌だったり脳梗塞だったりするのですが…。

 

 
そんな色々な体験を通り越してこられた上での、

いや乗り越えてこられたからこそ…。

 
出来事を他人や、周りや環境のせいにしない。
自分自身が創り、生きて来た人生に責任を持つ。

 
そんな境地に達することが、可能になったのでしょう。
(偉そうに言って済みません。)

 
清々しく、潔く。
ある種、「悟り」のような感覚かもしれませんね。

清々しく、潔く。

杏林堂にも、お元気で御活躍されている

御高齢の方々が、数多く来院されています。

 
今迄30年以上施術にたずさわり、

延べにして数万人の方の中には、

スペシャルが付くぐらい健康で、豊かで、

充実した老後?を過されている方も沢山いらっしゃいました。

 
そんな方々と接していて、時々感じることがあります。
それは、その方々の佇まいや雰囲気に

何となく似通った感覚が在る…。ということです。

 
体型や体格はまちまちで、恰幅の良い方も、

また小柄で華奢な方もいらっしゃいます。
性格も、エネルギッシュで豪放磊落な方も、

温厚で物静かな方もおられます。

 
そんな見た目の印象では無い、内面から滲み出るもの…。

 
たいていの場合、豊かになる為の考え方や感じ方には、

共通点があるんじゃないかなぁ。と何となく感じることがあります。

 
それは、
人の悪口をあんまり言われません。
嫌なことや、愚痴をいつまでも
クヨクヨ考えたり、口に出したりしません。

 
楽観的にものごとをとらえます。
あらゆる出来事が、より良くなっていく為に起きていると信じています。

 
周りの人の幸せを心から願っています。
犬や猫、木やお花。
人だけで無く、生き物(いのち)を大切にします。

 
遊び心やユーモア精神があって、

ちょっとお茶目でチャーミングです。

 
堅苦しく無く、人に押し付けたりしません。
人のせいにしたり、周りや環境に文句をつけたりしません。

 
つまり、自分の人生は自分自身が創っている、創ってきたんだ。
という、ある種の「清々しさ、潔さ。」といったものが、
オーラ?となって現れている感じです。

 

私自身も、施術を始めたばかりの若い頃には分からなかった

(というか、考えてもいなかった)ことですが、

この歳になってようやく何となく感じ始めた感覚かもしれません。

 

 

少しづつでも、そんな境地に近づきたいものです。

芦屋グランドベテランテニス大会

9/20(土)、9/21(日)に芦屋市松浜町にある

「芦屋国際ローンテニスクラブ」に置いて、

「第54回 芦屋グランドベテランテニス大会」が開催為れました。

 
この大会は、シニアプレーヤーの底辺拡大を目的に

毎年この時期に行われています。
今年も、秋晴れのもと全国から駆けつけた高齢者の方々が、

熱戦を繰り広げられました。

 
参加資格は男性65歳以上、女性は60歳以上。
試合はダブルスで行われ、

年齢別にブロンズ、シルバー、ゴールド、エメラルド、ダイヤモンド

といったブロックに分かれています。

 
1番若いブロンズで、

お2人合わせた年齢が、130歳以上。
1番上のダイヤモンドが、160歳以上で、

中には、お2人共、90歳を超えるペアも居られたようです。

 
20日の夜には、読売巨人軍の常宿でも在る

「ホテル竹園」で盛大なパーティーも催され、

多いに盛り上がったそうです。

 
本当に凄い!ですね。
如何すればこんなにお元気で、

充実した老後?を過ごす事が出来るのでしょうか?

 
杏林堂に通院されている患者さんで、

参加されている方も何人かいらっしゃいます。

 
それ以外でも、85歳を越えても

毎日、プールに通われている方、

(中には、1000m泳がれる方も)

90歳を越して3ヶ月ごとに海外旅行に出られる方など、

本当にお元気な御高齢の方が、

沢山いらっしゃいます。

 
ひとえに当院の施術のおかげ。
と言いたいところですが、

残念ながらそれは、全くの的外れです。

 
患者さんご本人様の日々の積み重ね、

心がけの賜物に他ありません。

 
それは、食事?運動?趣味?
確かにいろいろな事柄に留意されていらっしゃいます。
が、それだけではありません。

 
ご本人様の考え方、生き方そのものに

その答えが在るように思われます。

 
お元気で、活き活きとした御高齢の方が、

これ迄どの様に「実験」を重ねてこられたのか?

その辺りに何かヒントが隠されているのでは…。

 
続きます。

檜の間伐材と杉の腰板。

 

「自宅のリビングでくつろいでいる様な感じ。」の治療所にしたい…。

それが始まりでした。

 
ご近所で懇意にさせて頂いていた設計士さんに相談したところ、

「こんなのが、有りますよ。」と言って持って来て下さいました。

 
それが、「檜の間伐材」と「杉の腰板」でした。

 
節(ふし)の無い一本の床柱を育てる為に間引きされた、

その他大勢の節だらけの檜達。
それが、檜の間伐材です。

ある程度の硬さがあるので、製材されて床材となります。

 
そして、壁には杉の間伐材を。
真っ白い壁紙は、

いかにも「病院」という感じで冷たい雰囲気がするし、

かと言って壁一面が、杉板だとログハウスか、民芸酒場に間違われるし…。
というわけで、腰までの高さにして「杉の腰板」に。

 
檜の床材を貼る前には、竹炭の粉末を一面に敷き詰めてあります。
そして壁や天井には、杉板以外の部分に

ノンホルムアルデヒドのクロスを貼っています。

 
無垢材のままでも良かったのですが、

防腐や傷のことを考慮して表面に「柿渋」を塗っています。

 
とにかく自然素材にこだわって内装をして貰いました。

 
でも、全ての材がいわゆる商品価値の無い

「間伐材」を使用しているので、

新建材のフローリングよりも却って安く上がりました。

 
何よりも、とても落ち着くし居心地が良いです。

 
「節くれだらけ」なのが、気にならなければ

(これはこれで、却って「味」がある。と思うのですが…)

とてもお買い得な「商品」だと思います。

 
最近では、オガクズやチップを使った「バイオ燃料」など

間伐材の利用価値は少しずつ増しています。
しかし、まだまだ「産業」として成り立つ程には至っていません。

 
農業にしろ林業にしろ、

それを担う人達の生活が充分に成り立っている事。

翻ってそれが、私達の安全や安心、

また国土の保全に繋がっているのでは、と思います。

 

 

というわけで?「檜の間伐材と杉の腰板。」でした。