月別アーカイブ: 2015年4月

体質改善に3つの「ひ」

桜の咲くこの時期は毎年の事ながら、雨がよく降ります。
先週末に満開を迎えた芦屋川沿いの桜の花も、

この2~3日の雨でかなりの部分が散ってしまいました。

 
その上に、今日は朝から強い風が吹き、

気温も一気に下がってきました。

いわゆる「寒の戻り」というやつです。

 

冬から春へ、春から初夏へと行きつ戻りつする

「季節の変わり目」は、

何かと体調を崩し易い時期でもあります。

 
特に春先は「木の芽時」とも呼ばれ、

花粉症などのアレルギーとも合間って、

自律神経症状を発症される方が増えてきます。

 
以前にも書きましたが、

アレルギー症状などのある方というのは、

東洋医学的には「陰性体質」が強い…と診ます。

 
何とかしてこの体質を改善して行きましょう。

 
ということで、昔から

「体質改善に3つの「ひ」」と言われる方法があります。

 
これは、いわゆる「食事法」の一つですが、

その中には食材そのもの…だけでは無く、

その食材の調理法や加工法も含まれています。

 
さて、その3つの「ひ」ですが、

先ず1つ目の「ひ」は、「火」です。

 
「火」…つまり、食材を加熱処理するということです。
食材(例えば魚など)を「生(なま)」のまま食べると、

身体を冷やしますが、

「火」を通すことにより

「陰性」から「陽性」に変化させる…という訳です。

 
そして2つ目の「ひ」は、「陽」です。

 
つまり、お陽さま=「太陽」のことです。
たっぷりとお陽さまに当たった食材や、

太陽光で干した食材などを指します。

 
そして、3つ目の「ひ」が、「日」です。

 
これは食材を「日にち」を掛けて熟成させたもの…

という意味があります。
いわゆる「醸造、発酵」食品などが此れに当たります。

 
3つの「ひ」…「火」・「陽」・「日」。

 
つまりは、「熱」と「光」と「時間」が

陰性を陽性に変化させるという訳です。

 
※一つ一つの詳しい内容については、

次回から説明して行きます。

‘15芦屋さくらまつり

今年も、芦屋さくらまつりが、

本日4日(土)・明日5日(日)に芦屋川畔に於いて開催されます。

 
心配されたお天気も、今日一杯は何とか持ちそうな気配です。
(明日はちょっとどうかな?)

 
二年前は荒天で、東北の震災のあった年は自粛で、

二日とも中止になった年もありましたが、

「さくらまつり」も今年で27回目を迎えることとなりました。

 
阪急から二号線までの芦屋川沿いに咲く桜の木も、

患者さんの話によると、もともとは松林だけの何も無い所に、

戦後芦屋市が植えたもの…なんだそうです。

 
今年、後期高齢者に為られたばかりの方が、

昔小学生のころの記憶ということなので、

きっと65年くらい前のことになるのでしょう。

 
多分その時からずっとある古木もたくさん残っていますが、

山手幹線の工事によって、かなりの桜が新しく植え帰られた為に、

若木も目立ち、少し寂しい感じにはなっています。

 
それでも、今年は「さくらまつり」に合わせるように

ちょうど今が満開の見頃を迎えています。

 
ルナホール前に露店や、特設ステージなども設置されて

賑やかになりますので、是非足をお運び下さい。

 

 

※住宅地でもありますので、バーベキュー等は禁止されています。

ご注意ください。
あ、それとゴミの後始末も宜しくお願いします。

自律神経は、生きる力に通じる

生体を健全に維持する為に必要な、

呼吸、体温、血圧、睡眠、食欲や水分、

その他の調整を担っているのが「自律神経機能」です。

 
自律神経系は脳の視床下部が司っていて、

その支配下に内分泌系(ホルモン)を司る脳下垂体があります。

 
「生命活動維持機能」

 
平たく言えば、「生き残る為」の機能…です。

 
自律神経を調えることは、

すなわち「生きる力=生命力」を高める…

ということに他ありません。

 
生命力を高めるのは、健康で楽しく幸せに生きる為です。

 
生き残る為の能力=サバイバル力とも言えます。

 
つまり、「自律神経機能」は過酷な大自然の中を生き抜く為に、

生まれながらに備わった(神様から与えられた)必然…だと言えます。

 
しかし、私たち現代人は、

「自然」から遠く離れた生活を強いられている為、

その機能が正しく発揮されにくくなっています。

 
自然の中のサバイバルでは、

ほんの些細なことが「命取り」になります。

 
その為、危険を察知するセンサー(五感)が高度に発達しています。

 
ここには近づかないほうが良いとか、

これは食べないほうが良いといった、

いわゆる「直感」が働くのです。

 
「直感」や「第六感」と言われるものは、

どこか違う場所からやって来る…という訳ではありません。

それは「体性感覚」の延長線上にあるものです。

 
つまり、「答え」はカラダに聞くと良い…という訳です。

 

 

自律神経機能は、生体を維持する為にあります。
すなわち「カラダ」を維持し、「種」を保存することが目的です。

 
しかし、その機能は「アタマ」、脳の視床下部が司っています。

 
そして、ストレスなどの情動(感情)、「ココロ」の影響も受けます。

 
「カラダ」と「ココロ」と「アタマ」の統合。
「アタマ」と「ココロ」をコントロールし、

「カラダ」の発する言葉に注意深く耳を傾ける。

 
それが自分自身を正しく識ること≒自律神経を調えること…に繋がります。

 
古来から、ヨガや太極拳、古武道などの様々な、

いわゆる「瞑想法」が発達してきました。

 
そのいずれもが、究極の目的は「生命力を高める」ことにあります。

 
そしてその方法というのが、

「呼吸」と「身体の動き(心の声)」に意識を向ける…というものです。

 
その辺りのことは、またいつか書いていきたいなぁ、と考えています。