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秋の行楽シーズン。
京都などの各名所に紅葉狩りに
出かける方も多いのではないでしょうか。
紅葉と書いて「もみじ」と呼ぶ。
そして、その「もみじ」を狩る。
何とも、突っ込みどころの多い言葉です。
「紅葉狩り」を辞書で引いてみると、
「山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観葉。」とあり、
必ずしも狩猟、採取するわけでは無いのがわかります。
山野などに分け入って行く行為自体を
「狩る」と表現しているそうです。
同じような意味で、ぶどう狩り、キノコ狩り、
イチゴ狩りなんて言葉があります。
(あれ?全部、採取してるし、
イチゴなんて山野じゃ無くてビニールハウスじゃん。)
それに、「潮干狩り」みたいに海辺でも狩ってるけど?
と数々の疑問が湧いてきます。
しかし、新明解国語辞典(第7版、三省堂)には、
こうはっきりと書いてあります。
「見て楽しむこと。」
そうなんです。紅葉は見て楽しむものあって、
くれぐれも持ち帰ることの無いように…と。
「狩り」の意味はわかったとして、
そもそも何故「紅葉」と書いて「もみじ」と呼ぶのでしょうか?
これも調べてみると、もみじという言葉は
「草木の葉が赤、または黄色くなる。」という意味の
動詞「もみず」に由来するそうです。
では、この「もみず」の語源は何処から?
それは、染め物の「揉み出ず(もみいず)」のようです。
紅花染めで、花びらに含まれている
紅色と黄色の色素を「揉み出す」ことから、
紅く色付くことを「もみじ」と呼ぶようになったそうです。
紅花だけに、「赤葉」では無く「紅葉」なのも納得できます。
まあ、実際の紅葉は揉み出されて紅くなるわけでは無く、
日照時間や急激な寒暖差から来る
ストレスによってもたらされている…と言われています。
今年は、11月に入って雨が多く、
気温も比較的高めだったせいか、
紅葉の色づきはもう一つ?な感じがします。
寒暖差ストレスによるアレルギーを取るか、
綺麗な紅葉を愛でる方を取るか?
悩ましいところです。