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先日、十年前からずっと仲良く二人で、治療に来られていたカップルが
めでたく結婚し、その後妊娠、出産されて
五ヶ月の赤ちゃんを連れ、来院されました。
赤ちゃんもとってもかわいく、お元気で、子育ては順調そのもの。
とっても幸せそうです。
でも、新米パパさんには、ちょっとした悩みが有りました。
赤ちゃんが中々、懐いてくれない。というものでした。
それも当然のことで、仕事で朝、赤ちゃんが寝ている間に家を出て、
夜寝静まってから帰る。たまに顔を見ても誰だか分からないので、泣いてしまいます。
私にも同じ様な経験がありました。
嫁さんは、仕方ないとしても、お義父さんにも負けちゃうの?みたいな…。
そんな時、ゴールデンウィークだったか、お盆休みだったかで、
何日か連続で一緒に居られる時間があると、
家族と認められたのか、途端に仲良しに成りました。
そんな経験談を新米パパさんにして、
「心配無いですよ。子育ては質より量。時間ですよ。」
なんて偉そうに話をしたのですが、実は私自身が新米パパだった頃、
同じ様なことを患者さんに尋ねていました。
その方は、外国航路の船長さんで、
子供と顔を合わさない事では、私の比では有りません。
その患者さんは、
「一緒にいる時間の長さじゃなくて、どれだけ濃密で充実した時間を過ごしたか…だ。」
と教えてくださいました。
二人の息子さんも既に二十歳を過ぎ、立派に成長されているので、
「なるほど。そういうものか。」と納得したものでした。
でも?orでは?父親にとって子育ては
質か?量か?(ずいぶん乱暴な比較ですが)
本当の所、どちらなんでしょうか?
今週から、数回に分けて花粉症
(アレルギーのこと)について書いて行きます。という事で、
2回ほどしたためた時点で、気づきました。
こりゃ、無理だ…。と。
春先の花粉症のこの時期に、と
思っていたのですが、書きたい事が有り過ぎて、数回では無理です。
そこで、「アレルギーのこと」というカテゴリを新たに設けて、
シリーズ化?する事にしました。
お医者さんなどで、一般的に言われている事。
東洋医学的な考え方や、また実際の治療の仕方や、改善法。
鼻炎症である自分自身が、実際に試してみて、効果が有ったもの。
実生活で応用出来ること。
等々、少しづつ披露できれば…。と考えています。
前回も述べましたが、アレルギーを引き起こす原因として、
外的な要因と内的な要因が有り、
その中でも自分自身で何とか出来ることと、
自分自身の力だけでは、如何ともし難いこと。
体質改善のように時間が掛かるものや、直ぐに対処出来るもの。
など色々なケースが考えられます。
そんな事や、あんな事もひっくるめて、
少々お時間を頂ければ有り難く思います。
アレルギーとは?
詳しい話をすると、本当にややこしく為ってしまうので、
簡単にと言うか、ちょっと乱暴に説明してしまうと、
「アレルギー反応とは、過剰な防御作用である。」と言えるかもしれません。
つまり、ある特定の物質に対して身体が過剰に
反応して引き起こされる症状=過敏症と言い換えて良いと思います。
しかし本来、アレルギー反応は外部から入ってきた
有害物質に対する防御作用ですから、
ある意味、免疫作用の一つでもあるはずです。
免疫力=抵抗力ならば、身体にとって有益であるべきものが、
何故不都合な症状を引き起こすのでしょうか?
過剰な反応には、二つの理由が考えられます。
一つ目は、外的な理由です。
つまり、反応を引き起こす特定の物質そのものが過剰に存在する。
あるいは、その有害性が過剰である。というものです。
二つ目は、内的な理由。
過敏に反応を引き起こしてしまう身体の免疫システムの異常。
これも、二つ有って先天的な、いわゆる体質と言われるものと、
後天的な生活環境に起因するものとに分かれます。
具体的なお話は、次回に。
花粉症に為られる患者さんの数が、年々増えています。
花粉症とは、いわゆる植物の花粉が原因で起こる
アレルギー症状全般を指す俗称です。
正式には、アレルギー性鼻炎と呼ばれ、
ハウスダストやカビなどに反応する通年性(一年を通して起こる)のものと、
花粉症のような季節性のものとに分類されます。
つまり、花粉症とはアレルギーの一種なのです。
何をいまさら、そんなの良く知ってるよ。
と言われそうですが、この事実をしっかりと理解する事が、
花粉症を治療し、改善していく上で非常に大切なことなのです。
では、アレルギーとは何ぞや?
これも、既に皆さんご存知の事と思いますが、
次回簡単に説明させて下さいね。
その後、原因、予防、対策等々と続きます。
今年の冬は、例年に無く寒い日が多かったですね。
その為か、梅の開花も遅れて桜の便りがボツボツ届く今頃になって
ようやく満開を迎える木も多いと聞きます。
梅の花は、咲いて私たちの目を楽しませてくれるだけで無く、
散っても尚、実をつけて今度は
私たちの身体を癒してくれます。
梅干しや、梅酒という形で。
特に、梅干しは昔から「朝の梅干しは、その日の難のがれ。」と言われて、
塩気(陽性)と酸味(陰性)のバランスがとれ、元気のもととなってくれます。
そんな梅干しを使ったレシピを一つ紹介します。
「梅醤番茶」
①梅干し…一つ
②醤油…大さじ一杯
③生姜汁…2、3滴(適量)
④熱い番茶…150〜200cc
作り方は、いたって簡単ですが、
梅干し、醤油、生姜、お茶が相互に働き合って、
身体を温め、血行を良くしてくれます。
疲労回復、胃腸強化、血液浄化、
また冷え性や風邪の予防などにも効果があります。
最近では、花粉症対策としての効果も期待されています。
次回より、数回に分けて花粉症について書いていきたいと思います。
お楽しみに。
「暑さ寒さも彼岸迄」
これは、冬から春へ、夏から秋へと変化して行く
光の量と質を脳にしっかりと認識させる為に必要な期間を
表していると言えるかも知れません。
「彼岸」:彼の岸(かのきし)
彼方なる岸辺に思いを馳せる時間。
あちらとこちら。
光と闇。
その間(はざま)を紡ぐ薄ぼんやりとした時間帯を昔から、
黄昏時(たそがれどき)と呼びます。
「たそがれ」:誰そ彼
彼は誰? 彼方に見えるのは誰なんだろう?
薄暗くてはっきりしません。
同じ意味の言葉がもう一つあります。
「かわたれどき」:彼は誰?どき
どちらの言葉にも、何とも言えない風情と情緒を感じます。
光に満ち溢れた現代。
その明かるさ故に、すべてが際立って見えます。
何となく心が安まりません。
光と闇が入り混じる渾沌とした風情を私たちは、いつしか忘れ去っています。
そのあまりの情緒の無さに人々は、
情緒不安定(自律神経失調症)に陥ってしまうのかも知れません。
「黄昏時」
移り行く季節と時の変わり目には、
これ位の明かるさがちょうど良いのかもしれません。
お彼岸の夕暮れにそんな事を考えています。
春先に身体が冷えやすいのは、
服装の変化によるものだけでは、有りません。
この時期になると明るくなる時間が早くなり、
また暗くなる時間帯も少しづつ遅くなって来ます。
何より、日差しそのものが冬のそれとはまるで違います。
つまり、目に入る光の量と明るさが格段に増える訳です。
目から入る情報は、直接脳を刺激します。
光の量と質の変化によって、季節の変化を脳が判断します。
ただ、この時に脳にちょっとした勘違いが生じるのです。
それは、「光は常に熱を伴う」
という勘違いです。
日差しは明るいのに、外に出ると、意外に風はまだまだ冷たいね。
なんていう日は割と多かったりします。
いわば、「春は名のみの風の寒さよ。」ですね。
患者さんでもよく、真冬の寒い時よりも春先の今の方が足先が
冷える感じがする。と言われる方がいます。
これは、脳の勘違いによる自律神経の乱れから来る血管の収縮
、いわゆる血行不良が原因と言えます。
これを解消するには、冷やさない様にするのも一つの方法ですが、
何よりも光に対する勘違い…。に対して、
睡眠をしっかりと取って規則正しい生活をするという事が大切だと言えます。
夜更かしや、朝寝坊はよく有りません。
「春眠暁を覚えず」
とは、よく言ったものです。
朝日と夕暮れ。一日の光のリズムをしっかりと認識される事です。
しかし、現実は夜でも明るい照明。パソコンや、スマホ、LED。
光に溢れています。
自律神経の調整という点では、難しいものがあるかもしれません。
でもまあ、脳というのは結構勘違いを起こしてくれるものです。
しかし、その勘違いを利用するのが治療の極意?とも言えるのですが。
そのへんの話は、いずれまた。
暖かくなって来たとおもったら、また寒さがぶり返したり。
そして、春先は雨も多いです。
三寒四温。
こんなことを繰り返しながら、本格的な春へと向かっていくのでしょう。
冬から春へと変わっていくこの時期、
一番気をつけて頂きたいのが、身体の冷えです。
日差しが明るくなって、冬の重いコートや、暗い色のセーターが
何と無くそぐわない感じになったりします。
一枚脱いでみたり、少し薄いセーターに着替えてみたり。
そんな時に、膝や足首や腰なんかのふしぶしに痛みが出たりする事があります。
自分では、冷やして無いつもりでも、
カラダは案外、変化に対応出来て無かったりします。
患者さんでも、よく有るのが
ずっーと貼っていたカイロを外してみた。
ブーツからパンプスに履き変えてみた。
スラックスからスカートに変えてみた。
こんなちょっとした変化が、痛みを引き起こす原因になっていたりします。
春先に悩むこと。
それは、今日何を着れば良いのか?です。
おしゃれか?健康か?
季節の変わり目はいつも悩みます。
関西地方の春の訪れを告げる風物詩と言えば、奈良のお水取りですが、
杏林堂鍼灸整骨院のある芦屋市を含めて兵庫県だけに限って言えば、
それは「いかなごの釘煮」です。
他の地方、いや他の全ての県の方にはお馴染みは無いと思いますが、
毎年この時期、一時的に患者さんが減ります。(主婦層限定で)
いかなごは、一日ごとに大きくなって行くので限られた数日間が勝負です。
我が家でも、嫁さんが5キロほど炊いていましたが、
凄い方は10キロ、20キロなんていう方もざらです。
毎年、送られて来るのを楽しみに待ってられる方がいらっしゃるからでしょう。
朝どれの新鮮なものを市場やスーパーなんかで並んで買って、
すぐに台所で大鍋の前につきっきりで炊いて、出来上がったら冷まして、
タッパーに詰めて郵パックや、宅急便で送る為に出かけます。
洗い物もありますし、部屋や服に染み付いたニオイも気になります。
結構忙しいです。そして、以外に重労働です。
10キロ、20キロのいかなごだけで無くて、大量の醤油、みりん
料理酒、ザラメの砂糖、水飴、生姜も買い求めます。重いです。
そして、長い時間台所で立ちっぱなしです。足腰にこたえます。
ひと通り、いかなご作りが終わりましたら、来院されるのをお待ちしています。
あ、もちろん「くぎ煮」では無くて、治療に来られるのを…。
です。