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東洋医学で言うところの「邪」
すなわち病気の原因の内、
・七つの感情(七情)の過度な変化が引き起こす「内因」。
・自然界の異常な気候変化(六邪、六淫)が引き起こす「外因」。
について説明しましたが、
それ以外にも内因にも外因にも属さない「病因」があります。
それを「不内外因」と呼びます。
「そのまんまじゃん!」と思わず声に出してしまいそうになりますが、
本当にそのままです。
では、その「不内外因」とは具体的に、
どのような事柄をさすのでしょうか。
それは、タイトルにも挙げたように「生活習慣」、
即ち毎日の日常生活を営む中で発生する
「病因」のことを指します。
主なものに、
・飲食失節
・労逸
・五労
・体質
・外傷
などがあります。
「飲食失節」とは、食べたり飲んだりといった行為に
節度が無くなった状態を言います。
「労逸」とは、過労を表す「労倦(ろうけん)」と、
安静を表す「安逸(あんいつ)」を組み合わせた言葉で、
労働の節度を示しています。
また、上記以外にも種類が多く、
多産や無産、高齢出産、若年出産、
過度の飲酒、食中毒、体質に合わない薬やサプリメント、
事故などが挙げられます。
どれもある程度、自分自身で
コントロール可能なものが多い…とも言えます。
しかし近年では、昔では想像も出来無かったであろう
様々な事象も挙げられるようになっています。
例えば、「放射線」や
パソコンやスマートフォンなど…の「電磁波」。
また、食品に含まれる「添加物」、「農薬」。
大気中の「汚染物質」や、その他の「化学物質」など。
数え上げれば、キリがありません。
その辺のところは、一先ず置いておくとして
(本当は大変な問題ではあるのですが…。)、
漢方的には「不内外因」の中でも、
特に病気の原因となりやすいとされている
食生活の乱れ=「飲食失節」について
説明していきたいと思います。
※次回に続く。