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桜の咲くこの時期は毎年の事ながら、雨がよく降ります。
先週末に満開を迎えた芦屋川沿いの桜の花も、
この2~3日の雨でかなりの部分が散ってしまいました。
その上に、今日は朝から強い風が吹き、
気温も一気に下がってきました。
いわゆる「寒の戻り」というやつです。
冬から春へ、春から初夏へと行きつ戻りつする
「季節の変わり目」は、
何かと体調を崩し易い時期でもあります。
特に春先は「木の芽時」とも呼ばれ、
花粉症などのアレルギーとも合間って、
自律神経症状を発症される方が増えてきます。
以前にも書きましたが、
アレルギー症状などのある方というのは、
東洋医学的には「陰性体質」が強い…と診ます。
何とかしてこの体質を改善して行きましょう。
ということで、昔から
「体質改善に3つの「ひ」」と言われる方法があります。
これは、いわゆる「食事法」の一つですが、
その中には食材そのもの…だけでは無く、
その食材の調理法や加工法も含まれています。
さて、その3つの「ひ」ですが、
先ず1つ目の「ひ」は、「火」です。
「火」…つまり、食材を加熱処理するということです。
食材(例えば魚など)を「生(なま)」のまま食べると、
身体を冷やしますが、
「火」を通すことにより
「陰性」から「陽性」に変化させる…という訳です。
そして2つ目の「ひ」は、「陽」です。
つまり、お陽さま=「太陽」のことです。
たっぷりとお陽さまに当たった食材や、
太陽光で干した食材などを指します。
そして、3つ目の「ひ」が、「日」です。
これは食材を「日にち」を掛けて熟成させたもの…
という意味があります。
いわゆる「醸造、発酵」食品などが此れに当たります。
3つの「ひ」…「火」・「陽」・「日」。
つまりは、「熱」と「光」と「時間」が
陰性を陽性に変化させるという訳です。
※一つ一つの詳しい内容については、
次回から説明して行きます。
今年も、芦屋さくらまつりが、
本日4日(土)・明日5日(日)に芦屋川畔に於いて開催されます。
心配されたお天気も、今日一杯は何とか持ちそうな気配です。
(明日はちょっとどうかな?)
二年前は荒天で、東北の震災のあった年は自粛で、
二日とも中止になった年もありましたが、
「さくらまつり」も今年で27回目を迎えることとなりました。
阪急から二号線までの芦屋川沿いに咲く桜の木も、
患者さんの話によると、もともとは松林だけの何も無い所に、
戦後芦屋市が植えたもの…なんだそうです。
今年、後期高齢者に為られたばかりの方が、
昔小学生のころの記憶ということなので、
きっと65年くらい前のことになるのでしょう。
多分その時からずっとある古木もたくさん残っていますが、
山手幹線の工事によって、かなりの桜が新しく植え帰られた為に、
若木も目立ち、少し寂しい感じにはなっています。
それでも、今年は「さくらまつり」に合わせるように
ちょうど今が満開の見頃を迎えています。
ルナホール前に露店や、特設ステージなども設置されて
賑やかになりますので、是非足をお運び下さい。
※住宅地でもありますので、バーベキュー等は禁止されています。
ご注意ください。
あ、それとゴミの後始末も宜しくお願いします。
生体を健全に維持する為に必要な、
呼吸、体温、血圧、睡眠、食欲や水分、
その他の調整を担っているのが「自律神経機能」です。
自律神経系は脳の視床下部が司っていて、
その支配下に内分泌系(ホルモン)を司る脳下垂体があります。
「生命活動維持機能」
平たく言えば、「生き残る為」の機能…です。
自律神経を調えることは、
すなわち「生きる力=生命力」を高める…
ということに他ありません。
生命力を高めるのは、健康で楽しく幸せに生きる為です。
生き残る為の能力=サバイバル力とも言えます。
つまり、「自律神経機能」は過酷な大自然の中を生き抜く為に、
生まれながらに備わった(神様から与えられた)必然…だと言えます。
しかし、私たち現代人は、
「自然」から遠く離れた生活を強いられている為、
その機能が正しく発揮されにくくなっています。
自然の中のサバイバルでは、
ほんの些細なことが「命取り」になります。
その為、危険を察知するセンサー(五感)が高度に発達しています。
ここには近づかないほうが良いとか、
これは食べないほうが良いといった、
いわゆる「直感」が働くのです。
「直感」や「第六感」と言われるものは、
どこか違う場所からやって来る…という訳ではありません。
それは「体性感覚」の延長線上にあるものです。
つまり、「答え」はカラダに聞くと良い…という訳です。
自律神経機能は、生体を維持する為にあります。
すなわち「カラダ」を維持し、「種」を保存することが目的です。
しかし、その機能は「アタマ」、脳の視床下部が司っています。
そして、ストレスなどの情動(感情)、「ココロ」の影響も受けます。
「カラダ」と「ココロ」と「アタマ」の統合。
「アタマ」と「ココロ」をコントロールし、
「カラダ」の発する言葉に注意深く耳を傾ける。
それが自分自身を正しく識ること≒自律神経を調えること…に繋がります。
古来から、ヨガや太極拳、古武道などの様々な、
いわゆる「瞑想法」が発達してきました。
そのいずれもが、究極の目的は「生命力を高める」ことにあります。
そしてその方法というのが、
「呼吸」と「身体の動き(心の声)」に意識を向ける…というものです。
その辺りのことは、またいつか書いていきたいなぁ、と考えています。