六甲の美味しい水

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先日、六甲山を歩いていて少しだけ気になることがありました。

 

 

カラフルなウェアに身を包んだ

今流行りの「山ガール」が多いなぁ…とか、

びっくりするくらい元気で健脚な年配のハイカーは、

大抵女性の二人連れだなぁ…とか感心することも多いのですが、

そんな事ではありません。

 

 

今年は例年よりも雨の日が多く、

この夏も実際の気温以上に
蒸し暑ったように思います。

 

 

その雨水は、六甲のお山にも浸み渡り、

たっぷりと木の根や山の土に蓄えられていることでしょう。
今年は幸いな事に、今のところ昨年の台風の時のような
大規模な土砂災害は起きていません。

 

 

でも、先日山を歩いた時はちょっと様子が違うように感じました。
いつもよりも地面が湿っていて柔らかく感じるのです。
脇道の草や木の根元から、じわっと水が浸み出ていたり、

「あれっ、こんな所に水が流れてたっけ?」

という場所が幾つかありました。

 
雨が多かったとはいえ、

このところは比較的良いお天気が続き

爽やかな秋晴れの日も多かったはず…。
もっと乾いていても良いのに…。

 
六甲銀座を歩いた翌日、早朝から摩耶山にある

「不動の滝」という滝場に出かけました。
ここも、いつもより水の勢いが強く、

しっかりと踏ん張っていないと立って居られないぐらいでした。

 
この夏、お山には想像以上の水が蓄えられていたのかもしれません。

 

 

六甲山は石の銀行と呼ばれるほど

花崗岩(御影石)が多いお山です。

 
緻密で硬い地質な反面、

風化が進むと非常にもろく崩れやすくなります。
いわゆる「真砂土」と呼ばれる状態です。

 
そんな細かい真砂を通った水は、幾重にも濾過されて

「六甲の美味しい水」になるわけですが、

その水がお山の許容量を超えて蓄えられてしまうと、

どうなってしまうのか?

 

 

しばらくは秋晴れの良いお天気が続く…

という予報が出ています。
このまま何事も無く、秋から冬へと

季節が移っていってくれることを願います。

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