日別アーカイブ: 2015年2月25日

悲しみよこんにちは、はい(肺)さようなら。

・「悲・憂は肺を傷る」
悲しみが過ぎると「気」が消え、

憂いが過ぎると「気」は縮み、

ともに「肺」を傷つけます。

 
深い悲しみや憂いに長く囚われていると、

肺の気を消耗し「意気消沈」させて気力が無くなります。

 
また、「心(胸)が痛む」ことから、

咳、息切れ、ため息、胸苦しさなどの症状があらわれます。

 
「肺」には、「気を主る(つかさどる)」作用があり、

呼気・吸気の「呼吸の気」を以って、

「一身の気」の気機(気の働き)に関与しています。

 
つまり、各臓腑の「気」を呼吸によって

調節する役割を担っているのです。
その為、深い悲しみや憂いは

「生きる(息をする)気力」を奪うことになります。

 

 

そして、「肺」は呼吸を通して鼻や皮毛と関連する臓器で、
五臓六腑の中で「外邪」の影響を真っ先に受けます。

 
その為、「悲」や「憂」によって「肺」のバリアが傷られると
「外邪」の侵入を許しやすくなります。

 
また、「肺」は「脾」によって運ばれた水(津)液を

全身に巡らせる働きがありますが、

憂いが過ぎるとそれを妨げます。

 

 

「悲」が過ぎると
・「気」が消える(不足する)

 
「憂」が過ぎると
・「気」が縮む(気を揉む)

 
(エネルギー的には、小さく軽く、希薄な感じ。

時に、ひんやりと感じる。)

 
※気が不足することを「けがれ」(気枯れ)と呼びます。

 

 

・「肺」を傷つける。
肺の変調は気と津液の巡りを妨げるようになり、

やがて脾も傷つけます。

 

 

<症状>
・咳
・息切れ
・ため息
・胸悶感
(胸苦しさ)など
となります。

 

 

次回は、「恐」・「驚」について…です。