日別アーカイブ: 2015年2月14日

風邪(ふうじゃ)

六邪(六淫)のうち、

風邪(ふうじゃ)は一年中あらわれやすい外邪ですが、

特に春先に多い…とされています。

 
軽く高く舞う「風」の性質が人間の身体にも投影され、

顔面などの人体の上部に症状が現れます。

 
また「風」の性質として、急に吹き始めて

強くなったり弱まったり、また止んだり。
或いは、突然風向きが変わったり…と一定しません。

 
それと同様に、証(しょう)としては急速に発症し、

悪化したり落ち着いたりし、また患部も一定せず移動します。

 
身体のふらつきや眩暈(めまい)も風邪の特徴です。

 
主な症状としては、

 
・頭痛
・鼻づまり
・のどの痛み
・まぶたのむくみ
・めまい

 
などが挙げられます。

 

昨日まで何とも無かったのに、朝起きたら頭痛がして、

急に寒気がしたと思ったら熱が出て、

ちょっと良くなったかと思ったら、今度はのどが痛くなって…。

 
もう大丈夫と安心しても、次の日の朝、めまいで起きれない。
なんて感じです。

 
昔から、「風邪は万病のもと」と言われたりしますが、

風邪以外にも「通風」、「中風」、「風疹」、「破傷風」など

病気には「風」が付く名前が結構あります。

 
古来中国では、病気は「風」が運んで来る…と考えられ、

病気のことを「風病」とも称していました。

 
「風水術」なども、「風と人間」との

より良い関係性を探求した術だと言えます。