日別アーカイブ: 2014年10月7日

覚悟を決める。

「潔くある為に必要なものは何か?」

 
院長先生は、こう続けられました。
「それは、覚悟だよ。」

 
「そう言われると、皆んな「なぁんだ。」と思うだろう。

潔さと覚悟を決めることって、何となく似通った感じがするからな。」

 
「じゃあ、改めて「覚悟」とはどんな意味なのか。

皆んな解るかい?」

 
「覚悟の「覚」は、覚り(さとり)で、「悟」も悟り(さとり)。
つまりは、ダブルのさとりってことだな。」

 
「でも、覚りと悟り。この違いは、解るかい?」

 
「覚りの方は、感覚の「覚」で、いわば感覚的に理解する。
直観的に気づきを得る。ということだ。」

 
「悟りの方は、経験によって知識を身に付ける。

いわば、智恵による気づき。」

 
「また、覚には宇宙の真理を覚る。

自分以外の世界の成り立ちを知る。という意味もある。」

 
「つまり「覚」は、直観的に宇宙の真理を覚る。と為る。」

 
「かたや「悟」は、吾(われ)という文字が表すように、

自分自身のことを悟る。自分自らが悟る。と為る。」

 
「これ等を全部合わせて考えると、

覚悟とは、世の中の成り立ちを知って、

自分がどうするのかを自ら決めること…。だと言える。」

 
「よく人間は、覚悟するだの、覚悟を決めるだのって、

簡単に口によるけれど、本来は其処に

「気づき」や、「さとり」といったものが無いと

空回りしてるのと同じことだ。」

 
「本当の意味で、覚悟が決まった人の行い、

生きざまは清々しくも潔い。と言えるだろう。」

 
「男らしさは、潔さ。なんてさっき話をしていたが、

これは何も男だけに限ったことじゃあ無いなあ。」

 
「少し長くなったが、覚悟の意味。分かったかな?」

 
「ああっ、そうだ。もう一つ
大切な意味があったのを忘れていたよ。

いや、これは今言わない方が良いだろう。

自分で気づく、いわば悟り。
つまり、宿題だな。
まあ、ヒントだけ。

「覚るを悟る。」ということで、

今日はお開きにしようか。」

 
「ええ〜。そんなぁ。」

続きます。