日別アーカイブ: 2014年9月8日

共感覚

芸術家や天才と呼ばれるごく一部の人達のみが、

有していると言われるある特殊な、

そして共通した感覚があります。

 
それが、「共感覚」です。

 
これは、一つの感覚刺激が別の感覚を引き起こす。

と説明される現象です。

 
例えば、文字に色を感じたり、

音に色を感じたり、形に味を感じたり…。
数式を見て、その美しさに恍惚となる数学者や、

1つ1つの音が立体的に交差する図形の様に見える音楽家や、

1つ1つの色に音階があり、その色の組み合わせでメロディーを紡ぐ画家など…。

 
歴史的な素晴らしい作品や、世紀の大発見などは、

そんな能力「共感覚」が関係しているのでは…と言われたりします。

 
この共感覚を手がかりに主観的な心の世界と

客観的な脳との関係を探ろうとする研究が

継続的に行われています。

 
生まれたばかりの赤ちゃんは誰でも、

視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚等の

異なる感覚がまだまだ未分化なままです。

 
その後、成長による感覚の発達に伴い、

「共感覚」は失われていくのです。

 
しかし、中には何らかの理由で、

それが保持され続けている人達がいるのです。

 
そんな特殊な感覚を得たいが為に、

薬物に手を染めてしまうアーティスト達もいます。
特に、LSDなどは、音楽に光とさまざまな色彩が交錯し、

この世のものとは思えない鮮烈なイメージに浸れるのだそうです。

 
これなどは、完全に論外ですが、
では、私たち一般人が薬物に頼らずに、

そういった能力を得る方法は無いのでしょうか?

 
可能性としては、有ります。

 

 

それは「心」と「脳」の関係と、

実際の刷り込みとも言える行動…です。

 
続きます。