日別アーカイブ: 2014年8月30日

記憶と情動と五感

・実際には無いものを感覚として捉える。
そして、それが現実に生体反応として表れる。

 
・実際に存在していて、

なおかつ脳が認知しているにもかかわらず、

意識に上がらない。

 

 

「風鈴」と「瞑想」の2つの実験は、

内容は違えど、どちらも同じことを示唆しています。

 

 

それは、「体性感覚(5感)」に「記憶」と「情動」が結びつくと、

生体反応に変化を及ぼす可能性がある。ということです。

 
・風鈴の音を聞いて(聴覚)、

涼しげで心地よい情景が浮かび(記憶、情動、視覚)、

風を感じて(触覚)、体温が下がる。(体温中枢)

 
・瞑想中にランダムな刺激を受けて(聴覚、視覚、触覚、嗅覚)、

脳波が触れるのは、正常な生体反応です。

 
しかし、刺激が無くなった後も続く反応は、

不快感やストレスなどの記憶と情動が5感と結びついて、

起きたものと言えます。

 
記憶と情動が結びついたもの。

つまり、いわゆる「こだわり」や「思いこみ」といった類いのものから、

「恐れ」、「怒り」、「悲しみ」、「疑い」や「喜び」、「愛情」

などなどが5感に働きかけて

「脳の勘違い」、「錯覚」といったものを引き起こします。

 
それが、良い反応として表れる場合もありますし、

逆の場合もあります。

 
病気や精神的な疾患などの

身体反応として表れる場合もあり得ます。

 
そんな場合の対処法(治療)は、

脳の勘違い、錯覚を逆に利用するのです。

 
その方法は、

「記憶の差し替え」、「情報の書き換え」と呼ばれます。

 
錯覚と情報の書き換えについては、

また次回説明します。