日別アーカイブ: 2014年8月29日

瞑想か?迷走か?

「心頭滅却すれば火もまた涼し。」
何事も気持ちしだい。
集中してことを行えば、熱さも痛みも何も気にならない。

 
スポーツでも、その一球に集中している時は、

まわりの雑音が聞こえなくなり、

何かに熱中している時は時間も忘れ、

格闘技では、試合中の記憶さえ無い時もあります。

 
そんな集中して「気」を高めることが上手な人と、

逆に気が散漫なタイプの人がいます。
その差はいったい、どんな所からくるのでしょうか?

 
これもかなり以前に、

あるTV番組で変わった実験が行われていました。
それは、集中力が高いタイプの方と、

そうで無いどちらかと言うと落ち着きの無い方?の

2組数名を一室に集めて、静かに目をつぶって瞑想してもらうのです。

 

 

そしてある程度、落ち着いた時点でいろいろな刺激、

例えば、「子供達の話し声。」や「大きな物音。」
「光刺激。」「触れる。」「匂い。」などなどをランダムに与えて、

その際の反応と「脳波」を観察、記録するというものでした。

 
実験前の予想では、集中している組は、

「脳波の変化が少ない」のでは?と考えられていたのですが、

結果は意外なものでした。

 
落ち着きの無いグループは、

刺激によって変化に多少の差があったのですが、

集中組は刺激に関わらず、

その振れ幅がどれも無い組よりも大きいのです。
つまり、刺激(変化)に対して「敏感」なのです。

 
ただ、2組のその後の変化には、大きな違いがありました。
落ち着きの無いグループは、

一旦脳波が乱れると、なかなか収まりません。

 
しかし、集中組の方は大きく振れて、

すぐにまた安定した波形に戻るのでした。
これは、集中していれば「何も感じない。」のでは無くて、

かえって敏感になっているけれども

すぐにその影響下から離れることが出来る。

 
逆に無い組は、外部への反応も内部での対応も

散漫でコントロールが出来にくい状態だと言えます。

 
これは、1つには「情動」が関係していると思われます。

 
この実験結果も非常に興味深いもので、

「風鈴」の場合と同様にさまざまな分野に応用することが可能です。

 
それは…。

 
また、続きます。