日別アーカイブ: 2014年6月9日

「歪み」を正す。

 

「歪み」という文字を分解してみると、

不正=正しく無い。と読めます。
「身体の歪み」とは、姿勢が悪い状態の事を表しています。

 
では、歪みの無い正しい姿勢とは?
それを「解剖学的肢位」と呼びます。
※解剖学的肢位についてや、その定義などは、

非常に大切な考え方である為、

また改めて今後何度もお話をする機会が有ると思います。

今回はザックリと説明させて頂きます。

 
私たちは、正しい姿勢と言えば足の親指に体重がかかり、

胸を張った態勢を思い描きがちですが果たしてそれは如何なのでしょうか?

 
この姿勢は、「解剖学的肢位」に対して言わば

「教育学的肢位」と読んで良いと思います。
学校で「気を付け。前に倣え。」

という号令のもと、姿勢を正す。あれです。

 
これは明治時代、新政府の富国強兵の施策や、

戦時下の軍事教練に基ずく「軍事教育学的肢位」が

未だに「信奉」されている…。ものです。

 
前に、前にと前のめりになった態勢の、

バランスを取る為に無理矢理に胸を反らした状態。
これが、私たちが「良い姿勢」だとずっと教えられてきた「イメージ」です。

 
肩で風を切る去勢を張った姿勢。かなり誇張されていますが、

これなども正しい姿勢≒正義≒強さの象徴として捉えられている一つの表れ。

と言えるかもしれません。

 

この「良い姿勢」を持続する為には、常に緊張を強いられます。

前方に有る重心を筋力が引っ張り続ける必要が生じてしまうのです。
この無理なストレスが身体の歪みに繋がっているのです。

 
また次回へ続く。