寒暖差による脳血管への影響。

Share on Facebook

前日との気温差(日較差)が、5°c以上開いていたり、

一日の間でも朝晩と昼間が10°c前後、

上下するような日は、脳血管や心臓への影響が懸念されます。

 
暑さ、寒さも穏やかに徐々に移り変わっていけば、

身体の方も慣れて、なんとか対応出来るのですが、

気温が一気に上下動するような急激な変化は、

過度のストレスとなり、その結果、

脳血管や心臓の「発作症状」の引き金と為りかねません。

 

 

その特徴として、

 
[脳梗塞の場合]
(脳内の血管が詰まったり、細くなったりして血流が悪くなって起こる。

※脳血栓、脳塞栓)

 

 

・朝方は寒かったが、午後から急に気温が上昇するような日。

 
・高温多湿の日に多く発症。

 
・暖かい日に増加する。
雨の日は増減に関係無い。

 
・約40%が就寝中に発生する。

 

 

[脳溢血の場合]
(脳組織内に出血を起こすもの。
※脳内出血、くも膜下出血)

 

 

・最も発症の多いのは、
平均気温が0°c前後。
日較差が8〜10°cある日。

 
・寒い日に増加し、
雨の日に減少する。

 
・約60%が仕事中、食事中、
用便中、入浴中などの活動時
に発生する。

 
・好発時刻は、午前6時〜正午

 

 

もちろん、これらの気象変化だけが全ての要因ではありません。

 
その方の状態(血圧、睡眠の質、運動量やストレスの状況など)
や、環境(室内の温度、着ていたもの、暖房の使用状況など)

等々が大きく影響します。

 
気象の状況(特に寒暖差)と、生活行動との相互の関連によって
脳血管症状が増加すると考えられます。

 
よって、天気予報などで急激な寒暖差が予想される場合は、

上記のような状況の変化に注意し、

日常生活の行動と対応に留意されることをお勧めします。

 

 

※石川勝敏著
「天気を味方にして健康を作る本」参照。

コメントは受け付けていません。